間違っていませんか? 子供を見極める目(西京区の真塾からの提言)

2020/01/09 ブログ

 初めての子供が生まれたとき、最初に気になったのは元気かどうか…。それ以上のことは何も望みませんでした。それなのに子供が成長するにつれ、親というものはどんどん欲張りになります。勉強は…スポーツは…楽器も弾けたら…絵はうまい?…友だちと仲良くできる?…などなど。自分のことは棚に上げ、子供が何でもできることを望んでしまいます。しかし、それらがすべて満足できるレベルにある子供なんて…ほとんどいません。もちろん努力でカバーできることもあるでしょうが、すべてを望むことはかわいそうな気がします。

結局、それぞれの子の特徴をよく見極め、その子にあった道を探してあげるべきです。そしてそれができるのは、いちばん近くにいる親しかないのです。

 

 勉強でもスポーツでも、伸びる時期というものはあるような気がします。

 

 数年前のことですが、2人のサッカー少年が塾にいました。年齢は2つちがいでしたが、二人とも小学生の頃からサッカーチームで頑張っていたようです。Aくんは小学生の時のチームで全国大会にも行った経験がありました。Bくんは小学生時代はたいして上手くなかったようです。それぞれこのあたりの公立中学に進み、中学の部活に入りました。可哀想だったのは、Aくんはもともと期待が大きかったため、怪我をしても治す間もなく試合に出続けなければならなかったことです。ひどい時は腰に痛み止めまでうってサッカーをしていました。それを聞き、親に学校に出向き意見を言うように伝えましたが、その指導者は受け付けてくれなかったようです。指導者が彼の将来よりも今の勝利を望んだ結果です。一方Bくんは友達と楽しい部活をやり、結果もそこそこ残しました。

 そして、高校に入りBくんの伸びる時期が来ました。指導者にも恵まれたのでしょうが、なんと京都の国体代表にまで選ばれました。いっぽうAくんもその2年前に国体の選考にまでは残ったようですが、中学時代から抱えていた怪我がひびき結果はだめでした。Aくんは高校卒業と同時にサッカーもやめてしまいました。

 以前、陸上に関しても似たようなことを聞きました。小学生に京都1位を取らせることはできる。しかし、おそらくその子はそこで終わり、将来伸びないだろうと。もちろん小学生もさまざまで、成長の早い子ならばつぶれることはないのかもしれません。やはり、指導者の見極めが大切です。

 結局大切なのは、その子が今鍛えて伸びる時期なのかを見極める目です。もしその時期でないなら、じっくり基礎力を蓄えさせればいい。そして、伸びる時期が来たときに蓄えた基礎力を使い多少の負荷をかけてやればいいのだと思います。

 

 勉強においても、同様のことが言えます。それぞれの子の成長の度合いを見極め、無理してでも頑張る「時」を待つ。それまでは、基礎力を身につけさせるしかないのだと思います。

 ただここで勘違いしてはならないのは、「待つ」間は「何もしない」のではないということ。せっかく伸びる時期がきても、そこまでに基礎力が身についていなければ伸びるはずがないのです。いつも言う事ですが、「放ったらかし」は「手抜きの子育て」であって何も期待できません。

 

 親や指導者にいちばん必要な能力は、「バランス感覚」です。「過保護」はいけないし、「放ったらかし」もだめ。ちょうどよいバランスを見極められるかどうかが「よい親・指導者」の条件だと私は思います。

 もうひとつ、「みんながするから自分もする」とか「他人が良いと言ったから」といった事で判断することもどうかと思います。他人の意見を聞くことは大切ですが、それを自分の中で消化し、自分のバランス感覚で結論を出して欲しいものです。